回数券予約は、まとめ売りだけ整えても運用が安定しません。購入者と予約者を正しく結び、残数と期限を更新する仕組みが必要です。個人サービス向けにSquareとSTORES 予約を比べます。

回数券予約で決める販売と消化の流れ
選ぶ基準は月額の安さだけではありません。販売場所と消化時点まで一続きで考えます。
判断前に次の四点を紙へ書き出します。今の受付方法で誰が確認しているかも残します。
- 販売する回数
三回や五回など利用数を決めます。値引き額は継続率と粗利の両方から考えます。 - 使えるサービス
対象メニューを明確にします。時間や担当者で価格が違う場合は券種を分けます。 - 消化する時点
予約時か来店後かを決めます。取消時に残数が戻る条件もそろえます。 - 有効期限
使い切れる現実的な期間にします。休業や体調不良時の延長方針も用意します。
回数券予約を導入する目的も言葉にします。先払いの確保と再来店の促進では見る数字が異なります。
オンライン回数券の現行仕様と料金
2026年8月20日に両社の公式情報を確認しました。名称と利用できるプランには違いがあります。
Squareでは回数券に近い機能を「パック」と呼びます。予約プラスかプレミアムの契約者が対象です。
プラスは店舗ごとに月額3,000円です。プレミアムは店舗ごとに月額8,000円です。オンライン決済の手数料は3.6%と表示されています。
STORES 予約はフリーが月額0円です。年契約のスモールは月額9,790円です。複数月契約の表示額は月額12,980円です。
STORES 予約の料金表では事前決済が4.9%+99円です。回数券の販売は全プランにあります。券を使った予約受付はスモール以上です。
回数券運用の判断表
小規模事業では機能数より受付の流れが重要です。次の判断表へ実際の販売方法を当てはめます。
- Squareが合う
予約と店頭会計をSquareへまとめたい場合です。パックは決済リンクやサイトからも販売できます。 - STORES 予約が合う
購入時に残数と期限を見せたい場合です。会員アプリから利用状況を確認できます。 - 手作業を残す
販売数が少なく利用条件が複雑な場合です。自動化前に一か月分の例外を集めます。 - 都度払いを続ける
来店間隔が不規則なサービスに向きます。割引で再来を急がせる必要はありません。
予約画面だけで選ぶと会計時に手間が戻ります。購入から返金まで同じ顧客記録を使えるか確認します。
予約消化の費用を試算する
一回5,000円を五回分売る例です。販売額25,000円に対する手数料を比べます。
Squareの3.6%なら決済手数料は900円です。STORES 予約の表示料率なら1,324円です。後者は4.9%と99円を足した概算です。
実際の比較には月額も加えます。少なくとも次の数字を月単位で集めます。
- 販売した券数
新規と継続を分けて記録します。値引き後の粗利も一緒に見ます。 - 消化された回数
予約済みと来店済みを区別します。未消化残高は売上だけでは読めません。 - 取消と復元
キャンセル後に残数が戻ったか確かめます。手動修正した件数も運用費に含めます。 - 期限切れの件数
期限前に案内できたかを見ます。延長した理由も顧客記録へ残します。
計算例は決済手数料だけの比較です。契約期間や返金条件も含めて総額を見てください。
チケット管理が向く条件と向かない条件
先払いはすべての個人サービスに有利とは限りません。顧客が使い切れる設計を優先します。
- 向いている条件
同じ内容を一定間隔で提供する仕事です。整体やレッスンなど回数を数えやすいサービスが該当します。 - 券種を分ける条件
所要時間や原価が大きく違う場合です。一枚の券で何でも選べる形は避けます。 - 慎重に扱う条件
提供内容が毎回変わるコンサル業務です。時間枠や金額を固定できる範囲だけ券にします。 - 向かない条件
再来時期を事業者が予測できない場合です。都度払いの方が顧客へ説明しやすくなります。
長い期限ほど親切とは限りません。提供体制を維持できる期間から逆算します。
回数券運用を作る具体的な手順
本番設定より先に条件文を作ります。販売、予約、来店、取消の順でテストします。
- 対象メニューを絞る
提供時間と原価が安定したメニューを選びます。最初から全サービスへ広げません。 - 回数と価格を決める
利用頻度から使い切れる回数にします。割引は将来の提供原価も考えて設定します。 - 期限と延長条件を書く
開始日と終了日を申込前に示します。休業時の扱いも同じ場所へ記載します。 - 顧客情報を統一する
購入と予約で同じ連絡先を使います。重複プロフィールが生じない流れを試します。 - 取消を再現する
予約確定後に顧客側から取り消します。残数と通知が戻るかを両方確認します。 - 月次で残高を見る
未消化数と期限切れ予定を一覧にします。個別対応は理由を記録して再発を減らします。
Squareのパックは数量や対象サービスを後から変えにくい仕様です。変更時は新しいパック作成を前提にします。
オンライン回数券の規約と運用注意
回数券には未提供分の義務が残ります。売れた時点だけで資金計画を立てないことが重要です。
申込前に次の条件を読める場所へ置きます。個別の法務や会計判断は専門家へ確認してください。
- 利用できる範囲
対象サービスと一回の消費数を示します。譲渡や本人利用の条件も明記します。 - 有効期限と延長
期限の起算日を具体的にします。事業者都合の休止では別の対応を用意します。 - 取消後の残数
予約を取り消した時の復元条件を示します。期限後や無連絡時の扱いも分けます。 - 返金の範囲
未使用分をどう扱うか決めます。決済サービスの操作期限と自社条件は分けて確認します。 - サービス終了時
提供を続けられない場合の連絡方法を決めます。未消化分の確認手順も準備します。
Squareのパックは購入日から一年以内の期限設定です。STORES 予約は作成額を50万円未満と案内しています。
予約消化の実装チェックリスト
公開前は事業者画面だけで判断しません。顧客側の購入と予約をスマートフォンで試します。
- 購入経路
販売リンクから決済完了まで進みます。完了通知と顧客情報の作成を確認します。 - 残数の表示
購入直後の回数と期限を見ます。事業者側の値と一致するか比べます。 - 予約への適用
対象メニューを選び券を使います。追加料金がある場合の会計も試します。 - 取消時の復元
期限内と期限後の操作を分けます。残数と通知が想定通りか記録します。 - 変更後の扱い
価格改定前の購入者で予約します。古い条件が意図せず変わらないかを見ます。 - 月次確認
未消化残高と期限予定を出します。返金や手動修正も同じ表へ残します。
テスト結果には日付と利用端末を書きます。不具合時に購入者を特定できる状態にします。
チケット管理で確認した公式情報
以下は2026年8月20日に確認した一次情報です。料金や仕様は変更される可能性があります。
- Square 予約の料金
公式料金ページで月額と決済料を確認しました。パック対象プランの比較にも使いました。 - Squareのパック作成
公式ヘルプで対象者と有効期限を確認しました。作成後に変更できない項目も掲載されています。 - Squareの販売と利用
公式の販売手順でリンク決済と予約時の適用を確認しました。顧客情報を結び付ける条件も案内されています。 - STORES 予約の料金
公式料金表で月額と決済料を確認しました。回数券を使える予約プランも比較しました。 - STORES 予約の回数券
公式機能ページで残数と期限の管理を確認しました。オンライン購入と手動付与も説明されています。 - STORES 予約の消化時点
公式FAQで予約確定時の消化を確認しました。取消時は残数が自動で戻ると案内されています。
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