BASEの手数料や運用に窮屈さを感じても、外部決済だけを差し替えることはできません。移行を伴うBASE独自決済は、販売ページ、注文管理、顧客対応まで別の仕組みへ移す判断です。費用差だけで決めず、今の不便がどこから生じているかを分けて考えます。

BASEを続けるか決める判断軸
BASEは、開設時の固定費を抑えやすい販売基盤です。商品登録から決済まで一つの管理画面で扱えます。発送を中心とした小規模な物販なら、この一体型の価値は大きいでしょう。
不便の原因がデザインだけなら、独自ドメインやテーマの調整で解決する場合があります。反対に、予約や会員管理との連携が必要なら、販売基盤そのものを見直す余地があります。
BASEが向いている条件
機能を増やす前に、現在の運営へ合う点を確認します。次の条件が多ければ、急いで移る必要はありません。
- 物販が事業の中心
在庫、注文、発送を同じ場所で管理できます。運用担当が一人でも、作業場所を増やさずに済みます。 - 初期の固定費を抑えたい
スタンダードプランは初期費用と月額費用が0円です。売れる前の支出を避けたい段階に合います。 - 多様な支払方法が必要
カードだけでなく、コンビニや銀行振込にも対応します。購入者の選択肢を自力で実装する負担がありません。
これらは手数料だけでは測れない利点です。移行後の作業が増えるなら、見かけの料率差だけで利益は増えません。
独自決済が向いている条件
自社サイトへ移る価値は、業務のつながりに表れます。次の状況が続くなら、構成を分ける意味があります。
- 購入前の説明が長い
高単価品や受注制作では、事例や質問回答が重要です。自社サイトなら、説明から決済までの順序を設計できます。 - 顧客別の対応が必要
見積もり、予約、契約を経て金額が決まる商材もあります。固定の商品ページだけでは管理が二重になりやすいでしょう。 - 販売後の自動化を進めたい
決済を合図に、メールや会員権限を動かせます。外部サービスとの連携範囲を自分で選べます。
BASE独自決済という言葉は、BASE内の決済変更を連想させます。しかし実際には、別サイトと別の決済契約を用意する移行です。
BASEと外部決済の現行仕様・料金
BASEのスタンダードプランでは、通常のWeb注文に3.6%と40円の決済手数料がかかります。加えて、サービス利用料は3%です。Amazon Pay、PayPal、PayPayは決済手数料が4.6%と40円になります。
グロースプランの通常決済手数料は2.9%です。サービス利用料は0円ですが、月払いは月額19,980円です。年払いは年198,960円で、月当たり16,580円と案内されています。
BASE公式は、グロースプランが有利になる月商の目安を約50万円としています。PAY IDアプリ経由の注文は計算条件が異なるため、経路別の売上を分けて見てください。
Stripeの標準料金では、国内カードの成功決済が3.6%です。初期費用や月額料金はありません。Payment LinksとCheckoutの決済受付は、Paymentsの標準料金に含まれます。
独自決済へ移る費用の判断表
同じ売上でも、注文単価と運用費で結果が変わります。比較では、決済以外の費用も同じ期間へそろえます。
- 5,000円の通常Web注文
BASEスタンダードの手数料例は370円です。3.6%と40円に、サービス利用料3%を加えています。 - Stripeの国内カード決済
5,000円なら標準の決済手数料は180円です。別途、自社サイトの維持費と保守時間を見込みます。 - 月商50万円前後のBASE
注文経路や支払方法で、実際の控除額は変わります。公式の目安だけでなく、自店の明細で再計算します。 - 移行作業の費用
商品、顧客案内、特商法表示を作り直します。旧ショップとの並行期間も予算へ含めてください。
1件当たりの差額は、そのまま利益にはなりません。サーバー、保守、障害対応へ使う時間を引いて比べる必要があります。
BASEから自社サイトへ移る具体的な構成
小規模事業では、最初から複雑なECを作る必要はありません。商品の性質に合わせ、必要な機能だけを組み合わせます。
- 販売ページを用意する
自社サイトへ商品説明と購入条件をまとめます。送料、納期、返品条件も購入前に確認できる形にします。 - 決済画面を接続する
少数商品ならPayment Linksも候補です。商品数や在庫連携が多い場合は、CheckoutやEC機能を検討します。 - 完了後の処理を決める
決済完了メールと注文記録を残します。発送担当へ通知する条件も、運用前に試してください。 - 旧ショップとの境界を示す
販売先が二つある期間は、商品を重複させません。問い合わせ先と購入履歴の確認方法を明記します。 - 段階的に公開する
まず一商品で、購入から返金までを通します。問題がなければ、対象商品を少しずつ増やします。
独自決済の構築では、販売画面より例外処理が重要です。支払い失敗、返金、在庫不足まで試すと、公開後の混乱を減らせます。
BASE利用時の規約・費用・運用上の注意
BASE公式ヘルプは、BASEかんたん決済以外を利用できないと明記しています。同じ商品について、外部の銀行口座や別決済へ誘導する運用も認められていません。
独自ドメインAppは、ショップURLを変更する機能です。ルートドメインやサブディレクトリには対応しません。独自ドメインを設定しても、決済契約が外部へ変わるわけではありません。
移行するなら、BASE内の購入者を外部決済へ誘導せず、販売場所を明確に分けます。特定商取引法の表示、返品条件、個人情報の扱いも新しいサイト側で整えてください。法務や税務の個別判断は専門家へ確認します。
BASE移行の実装チェックリスト
公開前は、正常な購入だけでなく失敗時も確認します。BASE独自決済への移行を進めるなら、次の記録を残してください。
- 重複しない商品管理
同じ在庫を二か所で売る期間を決めます。数量が少ない商品は、販売先を一つへ絞ります。 - 料金と手取りの試算
決済手数料に固定費を加えて比較します。月商だけでなく、平均注文額と注文件数も使います。 - 購入後メールの確認
注文番号、金額、問い合わせ先を表示します。迷惑メール時の確認方法も案内します。 - 返金手順のテスト
全額返金と一部返金の可否を調べます。元の決済手数料が戻るかも確認してください。 - スマートフォンでの購入
説明、規約、決済画面を実機幅で開きます。横スクロールや入力しにくい項目を修正します。 - 障害時の受付方法
決済できない時の連絡先を用意します。復旧前に別の送金方法へ誘導しない運用を決めます。
チェックを一度で終わらせず、料金改定時にも見直します。運営者以外が読んでも対応できる文章にすると安全です。
自社サイトへ移らないほうがよいケース
手数料が気になるだけなら、まずBASE内のプラン変更を試算します。月商や注文経路によっては、グロースプランで負担を抑えられます。
集客、在庫、発送までBASEへ依存している場合も、全移行は急がないほうが安全です。自社サイトは自由度が上がる分、更新と保守の責任も増えます。
反対に、相談、予約、会員管理が売上の中心なら、物販用ショップだけで業務をまとめにくくなります。Literamentのサービス内容と料金の考え方では、既存サービスを残す構成も確認できます。
BASEとStripeで確認した公式情報
料金や仕様は変更される可能性があります。2026年7月29日に、次の公式情報を確認しました。
- BASE スタンダードプラン
決済手数料、サービス利用料、固定費を確認しました。通常のWeb注文と対象決済の条件も掲載されています。 - BASE グロースプラン
月払いと年払いの料金を確認しました。決済手数料2.9%と、月商目安も確認できます。 - BASEで利用できる決済方法
対応する支払方法を確認しました。外部決済が使えない点も明記されています。 - Stripeの料金体系
国内カード決済の標準手数料を確認しました。Payment LinksとCheckoutの料金条件も掲載されています。 - Stripe Payment Links
コードなしで決済リンクを作る機能を確認しました。単発販売とサブスクリプションに対応します。
契約前には、各管理画面に表示される条件も確認してください。本記事ではAIを調査・構成の補助に使用し、人が確認する運用方針を採用しています。
BASE独自決済への移行に迷ったら
既存ショップを残すか、自社サイトへ移すかは業務全体で決まります。比較や自動化まで整理したい方は、Literamentへお問い合わせください。現在の販売方法を変えない前提でも相談できます。