イベント決済を選ぶ時は、手数料だけで決められません。定員管理、返金、当日受付まで続く仕組みが必要です。個人主催で無理なく回せる判断軸を整理します。

イベント決済の選び方|個人主催の申込・受付設計

事前決済の現行料金と機能

2026年8月17日時点の公式情報です。二つの方式では、負担する業務の範囲が異なります。

Peatixの有料チケットは、売上の4.9%と1枚99円です。振込時にはイベントごとに210円が掛かります。初期登録費用と月額費用はありません。

Stripe Payment Linksは追加利用料がありません。国内カードの成功決済は3.6%です。一方で、申込名簿や受付は別に用意します。

費用を見る時は、次の三つへ分けます。決済後に残る作業も含めて比べてください。

  • 決済に掛かる変動費
    売上に比例する手数料を計算します。固定の1枚単価も忘れずに足します。
  • 売上を受け取る費用
    振込手数料と入金時期を確認します。開催前に会場費を払う場合は資金繰りも見ます。
  • 運営を補う作業費
    名簿作成や案内メールの時間を数えます。外部ツールの月額も同じ表へ入れます。

表示手数料が低くても、手作業が増える場合があります。主催者の時間も費用として扱うと判断しやすくなります。

イベント申込の判断表

イベント決済は、集客と運営のどちらを重く見るかで選びます。小さな開催でも当日の照合作業は残ります。

次の判断表へ、予定する開催を当てはめます。一つの方式へ無理に寄せる必要はありません。

  • 公開募集を早く始めたい
    Peatixなら告知ページと電子チケットをまとめられます。参加者管理と受付機能も同じ場所にあります。
  • 自社サイトの導線を保ちたい
    Stripeの決済リンクはサイトやメールへ置けます。申込情報と定員は別の仕組みで管理します。
  • 無料枠と有料枠を混ぜたい
    Peatixは無料チケットにも対応します。有料販売分だけ決済処理費用が発生します。
  • 既存顧客だけを招待したい
    自前の申込フォームは公開範囲を絞りやすいです。案内先と決済状態を同じ番号で照合します。

集客機能が必要ならPeatixが有力です。既存顧客中心なら、自前導線の自由度が生きます。

チケット販売の費用試算

3,000円のチケットを100枚売る例です。税込区分や追加機能は個別に確認してください。

Peatixの決済処理費用は24,600円です。振込手数料を足すと24,810円になります。Stripeの国内カード手数料は10,800円です。

差額だけで方式を選ぶと、管理工数を見落とします。自前方式では次の作業を別途見積もります。

  • 定員の同期
    申込と入金の順序を決めます。未決済枠をいつ戻すかも必要です。
  • 参加者への連絡
    決済完了と開催案内を送ります。メール不達時の連絡先も用意します。
  • 当日の本人確認
    受付名と決済記録を結び付けます。同姓同名でも迷わない受付番号を使います。
  • キャンセル処理
    返金条件と手順を事前に決めます。問い合わせ履歴も参加者ごとに残します。

少人数なら手作業でも回せます。定員が増えるほど、統合された受付機能の価値が上がります。

事前決済が向く条件と向かない条件

事前決済は、欠席損失を抑えやすい方法です。ただし、開催変更時の返金責任も生まれます。

適性は次の条件で確認します。参加者側の分かりやすさも同時に見てください。

  • 向いている開催
    座席や教材を事前に確保するイベントです。申込数を開催準備へ反映しやすくなります。
  • 慎重に扱う開催
    天候や出演者都合で変更しやすい企画です。中止時の連絡と返金を先に設計します。
  • 当日払いが向く開催
    地域の小規模交流会などです。未収リスクより参加のしやすさを優先できます。
  • 抽選が必要な開催
    当選前の課金は避ける設計が必要です。応募、選考、支払いの順序を明確にします。

料金を受け取る時点は、参加確定後が基本です。提供条件が曖昧なまま決済へ進ませないでください。

イベント申込から受付までの構成

申込画面だけを作っても運営は完了しません。参加者番号を中心に情報をつなぎます。

実装は次の順番で進めます。最初は少人数のテスト開催で確かめます。

  1. 販売条件を一枚にまとめる
    日時、会場、定員、価格を確定します。申込締切と返金期限も同じ資料へ書きます。
  2. 申込番号を発行する
    フォーム送信時に重複しない番号を作ります。氏名だけで照合しない構成にします。
  3. 決済状態を受け取る
    Stripeでは完了画面だけを根拠にしません。Webhookで成功した支払いを受け取ります。
  4. 定員へ反映する
    支払い済みの人数を確定枠として数えます。保留枠の期限も決めておきます。
  5. 案内メールを送る
    会場、持ち物、受付方法を知らせます。変更時に同じ一覧へ再送できる形にします。
  6. 当日受付を照合する
    受付番号と参加状態を確認します。紙の控えも用意すると通信障害へ備えられます。

Stripeのclient_reference_idは照合に使えます。個人情報や秘密情報は入れず、内部番号だけを渡します。

返金と規約を事前決済へ合わせる

Peatixでは参加者が自分で取消できません。主催者が承諾して手続きを行う方式です。返金方針はイベント詳細へ記載します。

イベント決済のトラブルは、条件の曖昧さから生じます。次の項目を販売開始前に確定します。

  • 参加者都合の取消期限
    受付期限と返金額を明記します。振替参加を認めるかも決めます。
  • 主催者都合の中止
    連絡方法と返金手順を用意します。会場費などの損失と返金原資を分けて考えます。
  • 支払い手段別の差
    返金方法や費用が異なる場合があります。購入前に確認できる場所へ表示します。
  • 法令表示と個人情報
    必要な販売者情報と利用目的を確認します。専門判断が必要なら専門家へ相談します。

Peatix公式では返金手数料の条件も示されています。最新条件を確認し、独自の案内文と食い違わせないでください。

当日受付を止めない運用

入口で名簿が開けないと、参加体験が崩れます。オンライン状態だけに頼らない準備が有効です。

当日の担当者へ、次の役割を渡します。一人運営なら確認順を紙にまとめます。

  • 通常受付の担当
    参加者番号と氏名を確認します。入場済みの状態をすぐ更新します。
  • 例外対応の担当
    未反映決済や名義違いを調べます。通常列を止めず、別の場所で確認します。
  • 連絡判断の担当
    遅延や会場変更を告知します。送信文と対象者を二重に確認します。
  • 終了後の照合
    販売数、来場数、返金数を合わせます。差異の理由を次回へ残します。

少人数でも例外は起こります。通常受付と調査を分けるだけで列を短くできます。

イベント申込の実装チェックリスト

公開前は申込から返金まで通して試します。正常系だけでは運用事故を防げません。

確認項目は次のとおりです。実施日と担当者も記録してください。

  • 販売ページ
    日時、価格、定員、締切を照合します。スマートフォンでも読めるか確認します。
  • 決済テスト
    成功、失敗、再試行を試します。同じ人の二重申込も検知します。
  • 定員テスト
    最後の一枠を複数端末から試します。上限後の案内も確認します。
  • 返金テスト
    全額と一部返金の記録を見ます。参加状態も同時に変わるか確認します。
  • 受付テスト
    通常、未反映、名義違いを試します。通信停止時の控えも開いてみます。

本番後も差異を記録します。次回開催では同じチェック項目を更新して使えます。

チケット販売で確認した公式情報

以下は2026年8月17日に確認した一次情報です。料金や仕様は変更される可能性があります。

  • Peatixの料金
    主催者向け公式料金で4.9%と1枚99円を確認しました。イベント単位の振込手数料も記載されています。
  • Peatixの主催機能
    イベント主催者向け公式ページで参加者管理を確認しました。電子チケットと受付管理も案内されています。
  • Peatixの返金方針
    公式の返金ポリシーで主催者承諾の条件を確認しました。詳細欄への方針記載も案内されています。
  • Stripeの料金
    Payment Links公式ページで追加利用料なしを確認しました。国内カード決済3.6%も掲載されています。
  • Stripeの決済照合
    公式ドキュメントで参照番号の利用方法を確認しました。完了Webhookへの引き渡しも説明されています。

AIを調査・構成の補助に使用しました。人が確認する運用方針で公開しています。

事前決済の導入相談が役立つ場面

一つの販売ページなら自分でも始められます。複数日程や定員同期が加わると設計範囲は広がります。

Literamentでは支援内容料金を公開しています。イベント決済と受付を一緒に整えたい場合は、お問い合わせからご相談ください。